私は議会において「総務企画常任委員会」に所属しています。この委員会では一昨年の8月以降、議会定例会の合間に「選挙の投票率向上のための施策」を研究・議論してきました。はっきり申し上げて利府町の投票率は、近隣自治体と比べ大変低く、特に私の住んでいる「しらかし台」のような郊外団地では町平均よりも更に低い状況です。
投票率向上のための施策については、先ずは選挙管理委員会が研究・議論をすべきであると思うのですが、議員のように自ら選挙の試練を経験してきた者でないと分からないこともあり、場合によっては机上の空論になってしまうという懸念もあることから、やはり議員がメンバーとなっている委員会で研究し、地に足の着いた議論するのが適切なのかなとも思っています。自分で言うのもなんですが、これまで大変真摯に研究・議論してきたところです。今回の研修は、様々な投票率向上施策がある中で、他自治体にユニークな事例がありましたので、1月20~21日に当該自治体を訪問し研修してきました。研修先は群馬県邑楽郡大泉町と福島県須賀川市(須賀川市は、ウルトラマンで有名な円谷監督と東京オリンピック(1964年)の男子マラソンで第2位となった円谷選手の生地です。須賀川市は「ダブル円谷」として町興しに活かしています。)
大泉町の共通投票所
大泉町では投票率向上のための各種施策のうち、特に「共通投票所」の設置に係る経緯や効果等について、質疑を通じ確認してきました。(選挙当日に、通常は自宅近傍にある指定された投票所に行って投票します。よその投票所に行っても、そこには自分の選挙人名簿は無いので受け付けてもらえません。一方、「共通投票所」というのは、どこに住んでいようとも、その投票所に行けば投票可能というものです。ちなみに一般の投票所と共通投票所の2重投票を防止するためオンラインシステムが必要となります。また、どこに住んでいようと投票できるという点では、期日前投票所と同じです。)
- 経緯:共通投票所の導入は、既存の投票所(居住地投票所)を21箇所から7箇所に集約することと併行して平成31年4月から実施(以来9回の選挙を新体制で実施)
- 効果:投票所の集約により投票率が下がりかねないところ移動支援(バス、タクシー代の支弁)や共通投票所の設置により投票率は微増となった。したがって共通投票所のみを対象としてその効果を評価することは難しい。しかし事実として、人の集まりやすい図書館に設置した共通投票所では全投票者のうち約46%が本来他の選挙区の方であったという例もあり、また他の6箇所の投票所でも全投票者のうち10数%が他の選挙区の方であったことから、共通投票所は自分の行動予定に応じて投票所を自由に選択できるという融通性が高い施策(投票率向上が期待できる)であると言える。
- その他 ア 共通帳票所の設置に伴う経費は、システムの初期設定経費として約460万円。一方、投票所の集約に伴することでい選挙ごとに約170万円の削減効果があった。(投票所を一か所設定するだけでも多くの経費が掛かる。) イ 投票所の集約に伴う移動支援は、予想のほかタクシー等の利用者が少なく約4万円/選挙に留まった。
須賀川市の選挙パスポート
須賀川市では、投票率向上のための各種施策のうち、特に「選挙パスポート」の配布施策の概要及び効果等について、質疑を通じ確認してきました。
- 概要:市民が18歳になり選挙人名簿に登録されると選挙パスポートを郵送・配布することになっており、選挙ごとに少しデザインの異なるシールを貼り、18歳以降の人生で100枚のシールを張れるようになっている。(18歳以外の市民にも希望者には配布)
- 効果:パスポート配布施策単体が投票率向上にどれくらい役立っているか評価することは難しいとのことであったが、他の自治体で実施していないことでもあり、マスコミに取り上げられることが多く、それによる啓発効果は相当大きいものと思われる。投票率向上のためのツールというよりは啓発ツールと捉えるのが適切である。
- その他 ア 利府町でも導入すべき施策であると考えるが、紙製のパスポートだと、どこかに仕舞い込んだり、紛失してしまう可能性もあり、スマホのアプリにした方が良いと考える。 イ パスポート作成・配布等に係る経費は約40-50万程度。アプリの場合はより高額と見積もられる。
私は、今回の研修で確認した「共通投票所」も「選挙パスポート」も投票率の低い利府町で採用すべきと考えます。是非町民の皆さんのご意見をお寄せ下さい。
見出し写真は、須賀川市役所前の「ウルトラマンタロウの父」。下の写真は、須賀川市の「選挙パスポート」と須賀川市内の「ウルトラマン」





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