ようやく約2週間に及ぶ3月定例会が終わりました。この定例会の内容は、①令和8年度の予算審査、②一般質問及び③年度末に向けた決算・整理のための補正予算審議でした。
自分でも言うのもなんですが、今回の定例会ではしっかりと議員としての務めを果たし得たと実感しています(自画自賛ですみません)。予算審査での積極的な質疑、令和8年度国保特別会計に関わる賛成討論、予算審査を締めくくる総括質疑のための意見提出、そして一般質問。大変疲れましたが、心地よい疲れです。
一般質問については別の記事で纏めますが、①国保特別会計の賛成討論、②予算審査を締めくくる総括質疑のための意見提出について紹介します。
国保特別会計の賛成討論
一般に議案に関わる質疑が終わると討論が行われ、その後採決となります。討論は、反対討論→賛成討論の順で、討論者が賛否いずれかの立場を明確にした後、どのような理由で賛成なのか反対なのかを論述します。今回、反対討論は共産党の金萬議員が行い、賛成討論を私が行いました。議論の焦点は、来年度の国民健康保険税(料)(注)が、「子ども子育て支援金分」の国保税に上乗せにより、国保税額が大幅に引き上げられ被保険者の負担が大きくなることの評価です。 (注):国保税、国保料という用語が併用されていますが、意味は同じです。利府町は国保税、県は国保料という用語を使用しています。統一して国保料とした方が分かり易いと思うのですが、いろいろと過去からの経緯があるようです。)
以下に私の討論内容を紹介します。少し長いのですがお付き合いください。
令和8年度利府町国民健康保険特別会計予算-賛成討論
令和8年度利府町国民健康保険特別会計予算について賛成の立場から討論します。予算規模は歳入ベースで約32億4900万円、前年度より約7800万円の増となっています。その主な要因は県支出金の増加と国民健康保険税(料)の増収によるものです。その内、国民健康保険税(料)については約3600万円の増収となっています。その増収要因を見てみると、約3600万円の半分の約1800万円が令和8年度から追加された「子ども子育て支援納付金現年課税分」であり、残る半分約1800万円は被保険者の所得割が増加したことによるものです。保険税(料)率は前年と変わりませんので、所得割の増加は単純に被保険者の所得の増加によるもとの考えられます。
反対討論をされた共産党議員団が指摘されたように、この「子ども子育て支援納付金」が国保被保険者の支払う国民健康保険税(料)の負担を増やしていることは間違いのない事実です。しかし、この負担増は国保被保険者だけでなく被用者保険の被保険者や後期高齢者医療制度の被保険者も応分の負担をするものであり、また全世代で子どもとその子育て世帯を応援するという趣旨のもと、児童手当の拡充や妊婦さんのための支援給付、誰でも通園制度等の具体的な支援事業に活用される財源であります。支援給付金の有効活用を監視しつつも、この制度を受け入れるしかないものと考えます。
先ほどの反対討論で、県に納付する「国民健康保険事業納付金」について言及がありました。この納付金は、各市町村の所得水準、被保険者数、世帯数及び医療費水準に基づき按分されているものであり、その納付において市町村ごとの不公平はないものとなっています。また利府町の国民健康保険税(料)率は、県が利府町の医療費水準に基づき算定した「標準保険税(料)率」を参考にして決定されていますが、県の標準保険税(料)率は明確な計算式で算定されているものであり、市町村ごとの不公平や疑義の生じる隙はありません。
反対討論をされた共産党議員団も賛成討論をしている私も、そして町当局も「思い」は共通で、被保険者の保険料負担を軽減したいというものだと思います。
そのための方策は、①国の負担割合の増加を求める、②医療費水準を下げる、大きくはこの2つだと考えます。
①については機会を捉えて当局から国に要望して頂く、②については、政府で検討中の高額療養費上限額の引き上げ等の医療保険制度改革の進展を見守るとともに、既に当局が実施している健康増進、健康寿命の延伸、介護予防等のための各種施策を更に強化して頂き医療費水準の低減化に繋げていくことが肝要であると考えます。
皆が健康で病院や介護施設のお世話にならなければ、医療費は下がります。その結果、国民健康保険税(料)の内訳たる「医療給付費分」だけでなく、「後期高齢者支援金分」や「介護給付金分」も低減化でき、保険税(料)全体も下がるということになると考えます。
ということで、長くなりましたが、①国の負担割合の増加要望と②健康増進、健康寿命の延伸、介護予防等のための各種施策の継続強化を当局にお願いして賛成討論とします。
予算審査を締めくくる総括質疑のための意見提出
予算審査は各部ごとに所掌する事業の予算の是非等について質疑するものですが、審査の最後に総括質疑という段階があります。審査全般を通じて改めて確認したいといった時に行われます。
令和8年度の利府町一般会計予算の特色は、町長の3期目再選に伴い町政の責任者としての町長の思いが反映された予算案であったこと、そして「部長裁量予算」という枠組みが新設されたことです。予算枠は各部200万円と決して多くはありませんが、以下の質問で明らかになったことは、①一般的な予算要求と異なり、部長が要求すれば特段の査定なく要求が通るということ(但し、町長の確認及び決済はある)、②部長のイニシアティブ及び各部職員の企画力が振起される仕組みであることです。以下、総括質疑の質問内容を紹介します。
令和8年度の一般会計予算案において、部長裁量予算が提示された。これまでにない予算の枠組みであり、各部当り約200万円と予算枠はさほど大きくはないが、各部ごとに特色のある事業に充当されるようになっている。これは各部長のイニシアティブのもと各部の職員が知恵を絞り案出した事業と思われ、各部職員の企画力を振起する観点から大変良い施策と考える。そこで以下6点質問する。
①本施策はどなたが提案したものか。
②県内他市町村で同様な施策は先例としてあるのか。
③本施策の目的、狙いは何か。
④一般的に、予算は「義務的経費」「政策的経費」といった区分をされるが、本施策の事業は「政策的経費」である。「令和8年度一般会計予算書①」に中には、他にも沢山の「政策的経費」事業が記載されている。同じ「政策的経費」の中で本施策の事業と他の事業との違いは何か。
⑤予算枠が各部200万円となっているが、今後補正予算で増額される場合もあるのか。
⑥令和9年度も同様の施策を行う考えか。
当局の回答は、①町長の発案、②他県は不明であるが、県内では事例はない、③各部長の主体性発揮、④審査・査定のプロセスが異なる。部長裁量予算は厳しい査定がない。基本的に要求すれば通る、⑤補正の予定はない、⑥成果を確認し検討、といった状況でした。
町民生活部の部長裁量予算の中には、以前私が一般質問した「高齢者や妊婦さんのためのバス停のベンチ整備」も盛り込まれていましたので、私は心の中で「町民生活部、Goodjob!」と叫びました。


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