政府が国産の生成AIの研究を後押しするとの記事が今日の読売新聞の第1面に載っていました。大変良いことだと思います。先の参院選でチーム未来の安野貴博氏が当選したので、彼の意見などを大いに参考にしてもらい開発企業を後押しして欲しいと思います。
さて生成AIが世に出てから何年も経ちます。大学生が論文作成や提出すべき課題等にAIを活用して、厚顔にも自分で手直しすることなくそのまま提出してくるといったことが数年前から指摘されてきました。大学生が自分の頭で考えなくなるので大問題ですが、最近私はもっと大きな問題が生じつつあると心配しています。それは、小学生(たぶん中学生も)が夏休みの宿題(文章を書く宿題)にや読書感想文にAIを活用しているということです。他県の例ですが、知り合いの方の娘さんが小学校の先生をされていて、「いくら何でもこれほどの文章は小学生に書けないだろう」と思うような洗練された、起承転結の脈絡の整ったものが提出されてくるとのことです。まあ、夏休みの宿題等を親が少し手伝うといったことはよくあることですが、基本的に子供の知能を前提に考え方やヒントを与える程度、アドバイスを与える程度なら許容範囲であるものの、まるっきりAIにやらせては子供は馬鹿になってしまいます。
追記(9/20):この問題を妻に話したところ、AIを使って調べ物をするというのは、ネットを使って検索するのと同じなので許容してよいではないかとの意見。確かにその通り。しかしその延長で、すべてをAIにやらせてしまうの問題だ!と意見が一致。では、AIに全部やらせた上で、少し自分で手直しするのはどうか?などと突き詰めていくと、その線引きはなかなか難しいことが分かりました。
親が我が子に好成績を取らせてあげたい、高い評価を受けさせたいと思うのは理解できますが、AIを子供に利用させることで、そうした目先の利益よりも、もっと大きな損失を子供に与えることになる、馬鹿な子供になってしまうということを、しっかりと親御さんに理解させることが大事だと思います。将来の日本にために、教育委員会、学校が保護者と連携して、健全な子供教育をしていってほしいと願っています。
読書感想文や絵の大会で、優秀な成績を修めた作品が実はAIが書いたもの(描いたもの)と判明し、よくよく調べたら同じようなAI作品が複数あったという近未来は現実のものになるかもしれません。首尾よく指摘されず(露見せず)表彰された小中学生は、世の中を舐めたような人間になってしまうかもしれません。
追記(令和7年10月1日):読売新聞によると、ChatGPTを公開しているOpenAIが、子供の利用を保護者が制限できる機能を導入したとのこと。子供と保護者のアカウントを連携させ、暴力や性的な内容の回答を自動で制限し、また保護者が画像生成や音声での回答など一部機能を停止したり、利用できない時間帯を設定したりすることができるとのこと。近年、性的な生成画像を販売したり、AIに自殺の方法を助言され自殺した子供がいたりとAIに絡む事件が起きているので、これは良い取り組みだと思います。しかし、対象は13~17歳の子供となっているので小学生は入っていません。やはり小学生のAI利用は、AI提供事業者の施策及び法的規制だけに頼るのでなく、保護者と連携し家庭レベルで制限することが、健全な子供の育成のために必要だと改めて思いました。
キャッチ画像はAI生成のもの


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