今日はお昼ご飯に小学生と同じものを頂きました。というのも、かねてから学校給食に関心があったので、教育委員会にお願いして、私一人だけでしたが給食センターを研修させて頂き、有料喫食で小学生の給食を実体験してきました。先般のタブレット授業参観に引き続く教育現場の現地研修です。
とは言っても食事体験が目的でなく、学校給食に関するいろいろな事を現地現物で勉強し現状を把握することが目的でした。
利府町では数年前から小学6年生及び中学生の給食費を無償化しています。更にこの4月からは政府の施策で全小学生の給食費軽減(保護者にとっては無償化。ただし自治体が元々経費負担をしている分まで国が面倒みるものではない)が行われることから、そうした施策が利府町にとってどのような影響があるのか確認してきました。
利府町学校給食の概要
①利府町には中学校が2校、小学校が4校。給食センターはキャロット館とポテト館の2施設があり、前者で中学校×2、小学校×4の給食を担当、後者で残る中学校×1,小学校×2を担当
②給食事業は「一富士フードサービス」に外部委託、2つの給食施設に所長として町職員(教育委員会)が各1名在勤、栄養士は各施設に1~2名在勤(県から派遣)
③今春から始まる国の助成は、小学生を対象に、月額5200円。学校には夏・冬・春休み等もあるので実際の喫食日数は年間で約175日程度(月間で約15日、小学生の場合)となり、285円×15=4275円とすると、国の助成により保護者のみならず町の負担も軽減(*注)されることになる。
(*注):小学生1食当りの経費379円、保護者が支払う1食当りの給食費285円、したがって379-285=94円が1食当りの町の負担となる。一方、国の助成が月間で5200円、15食/月に喫食するとした場合、1食当りの国の助成は、5200÷15=約347円。したがって、町の負担は379-347=32円となり、従来負担の1/3となる。勿論、保護者の負担は0円。
| 区 分 | キャロット館 | ポテト館 |
| 給食対象校 | 中学校×2、小学校×4 | 中学校×1、小学校×2 |
| 給食可能数 | 2400~2500食 | 900~1000食 |
| 外部委託業者の職員数 | 約22名 | 約14~15名 |
| 予算の概略 | 給食関連予算:約4億円(令和8年度)、内訳:食材費等:約2.2億円、外部委託費:1.8億円 | |
一食当りの経費と献立
| 経 費 | ①一食当りの経費(食材費) | 小学生:379円、 中学生:459円 |
| ②一食あたりの保護者負担(いわゆる給食費) | 小学生:285円、 中学生:345円 (月々の給食費は定額でなく上記単価×食数) | |
| ③町の一般財源からの負担 | 上記①-②(約100円/食) を町が負担 *R8年度から始まる国の助成により小学生に掛かる町の負担は約1/3になる。 *今後予想される食材費の高騰により町の負担は更に増加が予想される。 | |
| 献 立 | ①献立作成上の着意 | 摂取カロリーと栄養を考慮。お昼の1食で1日の必要カロリーと各栄養素の約1/3程度を摂取できるよう工夫 |
| ②アレルギー児童等への対応 | 調理機材の制約から対応不可。 但し、完全なアレルギー対応が必要な児童等は全町で約10名、弁当等持参。 軽度のアレルギー児童等は食材を選り分け喫食 | |
| ③小学生、中学生の違い | メニューは同じで主食量が異なる。 小学生でも低学年、中学年、高学年で主食量が異なる。 |
その他所見
① 小学生の給食を実際に食べてみたのですが、自分が小学生の頃の給食よりも副食が少なめな印象(今日は偶々、チキンナゲットが2つと少量のサラダ)でした。まあ、クリームシチューでバランスをとっているのでしょう。また昔は、パンにジャムやマーガリン等が付いていましたが、それらは単価が高いため付けていないとのことでした。しかし、保護者の経済的負担を軽減し、更に町の一般財源の負担を考慮し、かつ栄養と量のバランスをとると、これで十分(英語で言うと一応の基準は最低限満たしているという意味のadequateという感じ)なのでしょう。
② 現場で、食育や地産地消、献立作成上の工夫等、様々な努力や工夫がなされていることを確認しました。ありがとうございました。
画像は本日のメニュー。ちなみに、主食の基本は米飯で、週に2日のみパン食とのこと。




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