12月17日で臨時国会は終わりました。閉会間際に国民民主党の玉木代表と高市総理の党首会談が行われ、玉木さんがかねてから要望していた「手取りを増やす」ための所得税減税、178万円まで所得税非課税とすることが決定し、玉木さんはミッション・コンプリートと言って自画自賛しました。下の図は今回の合意を図示したものです。

確かに、ガソリン・軽油の暫定税率廃止を勝ち取り、178万円まで非課税とする減税も勝ち取ったので自画自賛するのは良いとしましょう。実際に、その後実施された政党支持率でも、7%という野党で一番の支持率を獲得することができたのですから。
私は玉木さんの努力は高く評価するものの、夏の参院選の時に公約としていた減税幅から大幅にダウンしたので、もっと頑張って!と応援したいと思います。103万円の壁を上方へ引き上げ178万円としたことで、参院選時の公約と数字上は同じですが、所得制限を設ける自民党案に妥協してしまったために、減税幅は大幅にダウンしてしまいました。これでは、参院選時の公約を信じ国民民主党に投票した方々を裏切るようなものです。
下に2枚の図を表示しましたが、上が夏の参院選時の公約として謳われた減税幅、所得制限がなく総額約7.6兆円と言われていました。下の図が今回の合意で得られた減税幅、小野寺税調会長の発言によると6500億円の減税効果らしいです。しかも今回は、住民税は地方自治体の税収不足を懸念してまったく手を付けませんでした。更に、健康保険の扶養から外れる130万円(例えば、パートの奥さんが年収130万円未満であれば夫の健康保険の被扶養者となり、手出し「0」で健康保険を利用できます)を上方修正することもなかったので、玉木さんが参院選時に狙っていた「年収の壁を178万円に引き上げて働き控えを緩和する」という目論見は十分に達成できないことになりました。パートの方は、所得税の非課税額が引き上げられただけで、住民税の負担は変わらず、健康保険の扶養から外れることで逆に負担が増えるのでは、働き控えを継続せざるを得ないと思います。これでは人手不足は解消されません。
あまりマスコミが取り上げませんが、今回の税制改正では防衛費捻出のため所得税が1%上乗せされることになりました。また来年の5月からは、ステルス増税というべき「子育て支援金」が健康保険料に上乗せされて徴収されます。私の場合ですと月に1360円、年間約16000円と高額になるそうです。少しぐらい減税されても、直ぐさま増税。あまり手取りは増えません。玉木さん、もっと頑張ってください!!




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