「禁断の中国史」読了

諸事雑感

 百田直樹氏の「禁断の中国史」を読み終わりました。中国(正確には中共)は油断ならない、信用できない国であることを再認識できました。

 印象に残った点を幾つか列挙します。

① 「中国史」というタイトルであるものの、「中国」という国は歴史上存在しない。殷や周など中国大陸に興った国は数多くあるけれども、それらは異なる民族が建国した異なる王朝(注)であり、日本のように同じ国が連綿と続いている訳ではなく、位置的に中国大陸ではあるものの、まったく異なる国である。例えば、同じアナトリア半島で繫栄した東ローマ帝国と現在のトルコ共和国が同じ国とは誰も考えないのと同じ。著者の百田氏も、本来は「中国大陸史」と言うべきところ、便宜上「中国史」とした、書いている。                       (注):殷ー周ー秦ー前漢ー後漢ー三国時代ー晋ー五胡十六国時代ー南北朝時代ー隋ー唐ー五代十国ー宋ー元ー明ー清ー中華民国ー中華人民共和国と漢民族の国が続いているように見えるが、隋や唐は北方の騎馬民族の鮮卑、宋は遊牧民族の突厥、元はモンゴル民族、清は女真族(満州族)の国である。

② 日本は、遣隋使や遣唐使を通じ、律令や文字、中国の故事・書物に由来する諺や四字熟語など多くの文化的遺産を中国から学んだために、中国に対し畏敬の念がある。また三国志や水滸伝などの日本人作家が書いた小説に登場する中国の英雄を通じ中国人への親近感を持っている。しかし、本当の中国は日本人の倫理性や感性には全く馴染まない、残酷で狡猾な側面を持っている。そうした悍ましい側面の記述は小説の中では避けられた。中国で繰り返されていた王朝の興亡は、無数の人間の虐殺を伴っていた。興亡の切っ掛けは殆どが反乱軍の蜂起だが、反乱が鎮圧されれば当然反乱軍の一族郎党虐殺され、成功すれば易姓革命ということで新たな王朝が成立するものの、皇帝は権力を維持するために、No2の立場の者を必ずといっていいほど一族郎党虐殺する。中国の歴史は虐殺の歴史ともいえる。また残虐な刑罰、食人習慣など日本人には理解できない歴史を有している。

③ 王朝の興亡は繰り返されたものの、四書五経を丸暗記し文章を書く「科挙」という官吏登用試験、纏足、宦官制度は連綿と継続され、それらが中国の発展を妨げてきた。

④ 中国人は策略・謀略に長けている。性善説を信じる日本人など恰好の鴨。

⑤ 中国共産党の歴史は、暗黒の歴史。国共内戦、チベット、南モンゴル、東トルキスタンの占領。大躍進運動、文化大革命、天安門事件で数多の人間が死んだが、共産党は意に介さない。

⑥ 「清」は女真族(満州族)の国であったが、女真族は清の人口の3%に過ぎず、3%の人間が約300年間全土を支配した。在日中国人が増えているが、3%程度の人口となれば大きな勢力となる。ましてや、中共は「国防動員法」により、有事に国内外の中国人に工作活動等を命令できる。2008年の北京オリンピックの際に、長野県からスタートした聖火リレーの沿道にチベット解放を訴える在日チベット人と彼らを支援する日本人が横断幕等を掲げたところ、それを在日中国人が襲撃した事件があった。それは、「国防動員法」に基づく動員予行であったとも解釈できる。

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