宮城県知事選 村井vs和田

諸事雑感

 宮城県知事選挙が10月9日告示、同月26日投開票日と予定されています。現職の村井知事が6選を果たせるか、新たな知事が誕生するか、県民はどちらを選択するでしょうか?

 私は、以前は村井知事を支持していました。彼が防大の3期後輩ということだけでなく、彼の政策を評価していました。しかし、住民税にくっつけて新たに増税した「宮城環境税」(注)、宿泊業者の反対を押し切って強硬した「宿泊税」、更にインドネシアからの労働者の永住を前提とした「土葬墓地問題」について、村井さんはどうしてしまったんだろうと不信感を募らせていました。やはり長期政権は弊害が多いと考えます。この記事を書いている前日に村井さんは土葬墓地を撤回と報じられていますが、不信感が募ります。

(注):県では緑化推進、地球温暖化対策等のために平成23年からみやぎ環境税を導入しています。また昨年からは温室効果ガスの削減、国土の保全、水源の涵養(かんよう)、森林の整備、木材の利用促進などを目的とした国税としての森林環境税も導入されています。(ちなみに宮城環境税、森林環境税ともに住民税に上乗せされるので、納税者にとっては大変分かりにくく、所謂ステルス増税となっています。)県の宮城環境税については、国税の森林環境税の導入に伴い廃止になるかと思いきや、村井知事は「2つの税目は目的が異なる」として廃止論を突っぱねた経緯があります。しかし、一般住民にとってはどう異なるのか甚だ分かりにくく目的は同一のように見えます。

 当初、村井さんの対抗馬は不在のように見えましたが、前参院議員の和田政宗氏が立候補表明し、勢いに乗る参政党が独自候補を立てると表明するなど、大変興味深い情勢となってきました。先日は、参政党の神谷代表の企画で、参政党の知事候補と目されるローレンス綾子さん(先の参院選に立候補して惜敗)と和田さんの公開討論会も行われました。参政党は、知事選に候補者を立てるとしていますが、手ごまはローレンスさんぐらいしかいないと思います。しかし、彼女は来る衆院選の候補者としても温存しておく必要があるので、多分参政党は和田さんを党推薦というような形で実質的な一本化を図るのではとみています。それでは和田さんは自民党を離党して参政党から出馬するかといえば、自民党員の地盤を捨てることはもったいないのでそれはしないでしょう。自民党県連は、村井さんと和田さんという二人の候補者をどのように扱うのか苦慮しているでしょう。(追記(9/19 1900):「参政党は独自候補を見送り、和田氏と政策覚書を締結」とのニュースが入ってきました。和田氏は無所属で出馬するようです。概ね予想通りです。)

 私は先の参院選挙のさいにも和田さんのポスターを自宅外構に貼り応援しましたが、今回も応援します。

 以下、村井さんと和田さんの政策・公約等を比較できるようにAIに纏めてもらいました。Webの出典元もできるだけ記載してもらいました。

項目村井嘉浩(現職)和田政宗(挑戦者、自民党元参議院議員)
立場・背景2005年から5期連続で知事を務めており、6選を目指す。無所属。復興、県のインフラ整備、病院再編、半導体工場誘致などを主導。 (朝日新聞)元参議院議員(自民党所属を経て)、50歳。今回、県知事選に無所属で立候補表明。挑戦者。 (khb)
出産・子育て支援明確な新制度公約は、報道で詳細が少ない。村井氏は「県民がこの地域に住んで良かったと思えるように」という一般的な方針を訴えている。 (朝日新聞)①出産・育児にかかる費用の 完全無償化(全国初) (アメーバブログ(アメブロ))  ②個人県民税5%減税、子育て世帯については50~100%の減税 (アメーバブログ(アメブロ))           ③宿泊税取りやめ、県民環境税廃止
税制・県民負担新提案は、報じられていない。 (朝日新聞)前述の通り、個人県民税5%減税という公約。子育て世帯はさらに大きな減税率。 (アメーバブログ(アメブロ))
公営/民営化・インフラ(特に水道)①宮城県の上下水道の管理運営権を民間法人等に移す形の「官民連携」「運営権の見直し」を含むモデルを推進。県は所有権・最終責任を保つ旨の説明もしており、「民営化」とは違うという立場(テレ朝NEWS)         ②土葬可能な墓地整備は、9月18日、県議会定例会で「整備検討の撤回」を表明。 (河北新報オンライン)①水道事業の民営化見直し、再公営化 (アメーバブログ(アメブロ))        ②県主導の土葬墓地計画の取りやめ (アメーバブログ(アメブロ))
合計特殊出生率・少子化対策①公約の中で「県民がこの地域に住んで良かったと思えるように」「病院再編、半導体誘致」など社会・経済基盤強化を訴えている。②少子化対応については、過去の施策も含めて取組みがあるが、和田氏のような大規模な無償化・減税の具体案は報じられていない。 (朝日新聞)「合計特殊出生率1.00(全国46位)という現状を根本的に改善する」ことを柱の一つにし、子育て支援拡大や費用無償化を強調 (nikkansports.com)
墓地政策(例えば土葬墓地)「土葬可能な墓地整備」を検討していたが、それを撤回 (河北新報オンライン)「県主導土葬墓地」の取りやめを公約 (アメーバブログ(アメブロ))
挑戦・未達成案件の取扱い病院再編や半導体工場の誘致が「途上段階」であり、「間もなく花が開くところ」などとして、政策の継続性を訴え(朝日新聞)①村井県政の「失敗したものを手直しして発展させていく」という立場。特に、半導体工場誘致の未達成案件などを批判 (沖縄タイムス+プラス)            ②宇宙航空産業の誘致、仙台空港のハブ化などインフラ型の産業促進
外国人政策・移民「外国人受け入れを拒むべきでない」「共生を図るべき」と比較的オープンな姿勢。 (テレ朝NEWS)少なくとも議論の中で移民・難民政策の厳格化や移民受け入れには慎重な立場をとっており、「そもそもする必要がない」とも。 (nikkansports.com)
スローガン・県の将来像「県民がこの地域に住んで良かったと思えるようにする」こと、継続して県政の諸政策を完成させたい訴え (朝日新聞)「こぢんまりとした政策ではなく、どんと思い切った政策を打って、宮城県を日本一のみならず世界一の地域にしていきたい、思い切った変化を訴える」 (khb)

和田さんの政策の詳細は、和田政宗HPで確認できます。和田政宗 – わだ まさむね オフィシャルウェブサイト

追記(10/27):選挙の結果は、残念ながら村井さんに15000票余り競り負けてしまいました。しかし、自民・公明・創価等が支援し組織票をもつ村井陣営に僅差まで迫ったことは素晴らしいことだと思います。仙台市では3万票も和田さんが上回ったことも素晴らしいと思います。私は多選による傲慢、増税(宮城環境税、宿泊税)、イスラム系移民の増加に対し批判する立場から和田さんを応援しましたが、村井さんを支持した方は、国の枠組みである「技能実習制度(再来年からは育成就労制度に衣替え)と特定技能制度」、そして村井さんがインドネシアと締結した「覚書」に基づき、今後移民が増えることをどう考えているのでしょうか?移民問題が顕在化するころには、村井さんは4年の任期を終え責任を追及されることもありません。

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