沖縄慰霊の日、イスラエル・イラン戦争

国への思い

 今日6月23日は沖縄慰霊の日と言われています。しかし、私的には、沖縄を守備していた旧日本陸軍第32軍司令官牛島中将が摩文仁の丘で自決し、日本軍の組織的抵抗が終わった日です。昭和20年4月1日に嘉手納海岸正面に米軍は上陸しました。それから6月23日まで、日本陸軍、海軍将兵は、本土守備の時間を確保するため、持久作戦を行いました。作戦目的は当初の飛行場の確保から、上陸部隊の殲滅(そのために第32軍は一時攻勢作戦を行いましたが失敗に終わりました)、そして本土の作戦準備の時間的余裕の確保に至るまで、さまざまに変遷しました。神風特別攻撃隊や戦艦大和の海上特攻が行われたのも沖縄戦です。多くの将兵、多くの沖縄県民が亡くなりました。摩文仁の丘には亡くなられた方のお名前を刻んだ慰霊碑が静かに魂を慰めています。昔、私は家族とともに摩文仁の丘に慰霊に訪れたことがあります。子供の教育のためという思いで訪問しましたので、牛島司令官の自決の地にもお参りし合掌しました。その日は、偶々、その当時総理大臣をされていた麻生さんが慰霊に訪れておられました。

 そんな厳かな沖縄の慰霊行事とは裏腹に、イスラエルのネタニヤフが、ハマスの殲滅(ガザ地区)、ヒズボラの弱体化(レバノン南部)に成功して味をしめたのか、先日、イランの核開発が成功する前に脅威を取り除くとしてイランを攻撃しました。攻撃手段は主に空爆、モサドによるイラン革命防衛隊司令官等の暗殺(いわゆる斬首作戦)です。これに対して、イランは主に弾道ミサイルと大型ドローンで反撃しています。残念ながら制空権を失ったイランはイスラエル空軍の跳梁を許しています。また22日、トランプ大統領はイスラエルに加担してイランを攻撃しました。しかもイランとの間に核に関する協議を継続中にです。

 私は大きな疑問を感じています。イスラエルがイランの核脅威を排除するために予防的に攻撃するのは、過去のアラブ諸国とイスラエルとの戦争、イスラエルの国家としての生存権等を考えると国際法上ぎりぎり認められるかもしれません。しかしアメリカが自国に直接の脅威を受けていないのに攻撃することは、何の大義もありません。しかもアメリカは国連の常任理事国であり世界の安全保障に責任を有する国です。その国が核開発を阻止するとして攻撃することは国際法上違法です。軍事力のある国は何をしても許されるのでしょうか?当にロシアと同じです。非難されるべきです。

 第一次湾岸戦争でアメリカはイラクのフセインが大量破壊兵器を隠し持っているとして、同志国を募りイラクを攻撃しました。しかし、その情報は出鱈目でさんざん証拠を探しても見つかりませんでした。今回、IAEA(国際原子力機関)はイランの核兵器保有の可能性を否定し、米国情報長官も同じく否定したにも拘わらず、トランプは「ギャバ―ド情報長官が間違っている!」とし、耳を貸さず、イランを攻撃しました。湾岸戦争と同じく、自分に都合の良い情報だけに縋り、時に情報を捏造し、軍事力を行使する。アメリカの参戦で、国際情勢は大きく揺らぎ、アラブ諸国はスンニ派(サウジ等)・シーア派(イラン)の対立はあるものの、一致してアメリカを非難し、アメリカの信用は地に落ちるでしょう。また原油輸入の95%を中東に頼る日本は、イランによるホルムズ海峡封鎖で大きな経済的損失を被るでしょう。今日の日経平均は思ったより下げませんでしたが、原油先物価格は、今朝方75ドル/バーレルとなり、ドル円も148円近くまで高騰しています。不透明な国際情勢は間違いなく景気の後退を招くでしょう。

 トランプは、大統領就任後24時間以内にウクライナ・ロシア戦争を停戦させるとか、世界各地で起きている戦争は全部バイデンのせいだ、自分が大統領だった時(第1次トランプ政権)には戦争はなかったなどと無責任な出鱈目を言いまくっていましたが、イラン攻撃という国際法上認められない、かつ大義の無い戦争を自ら仕掛けました。

写真は沖縄ー宮古島

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